北陸で水揚げされる魚

石川の漁法について

【まき網】

石川県には、小型(5トン型船)・中型(15トン船)・大中型(100トン型船)の3種類のまき網漁業があります。

小型まき網は石崎漁港を基地として、コノシロを対象としています。2隻の網船が魚探船をかねて日中に魚群を探し、見つかれば、魚群の遊泳方向・潮流・風向を考慮しながら双方の船によって魚群を網で囲い込んで漁をする方法です。

中型まき網は西海・輪島漁港を基地として、イワシ・アジ・サバ・ブリ類を対象として、網船1隻・魚探船1〜4隻・灯船2隻・運搬船2隻の計6〜10隻が1団となって操業を行うものです。操業は夜間に行い、魚探船がソナーを使って魚群を探索し、水中を照らして魚を集め、浮上させに魚群を包囲します。その後網の広がり具合を確認しながら網を絞り込む漁法です。

大型まき網は輪島・蛸島漁港を基地としてイワシ・アジ・サバ・ブリ類を対象に、網船1隻・灯船1隻・運搬船2隻の計4隻が1船団となります。漁法はほぼ中型まき網と同じですが、レッコテンマと呼ばれる搭載艇があり、この船が網を出して魚群を囲い込む漁法です。

【カゴ網】

カゴ漁業は、狙いの魚介類をかごの中に集めて捕獲する漁法で、主にカニやエビを狙います。単独でカゴを使用することもありますが、一般的には幹縄と呼ばれる網に数m〜数十m間隔でカゴを枝葉のように取り付け、網の長さは数千mに達します。

カゴ網漁は網目を調節して小魚を逃がしたり、生きたまま魚を獲ることが可能なため活魚として付加価値を高めることができる利点があります。

【ごち網】

楕円形の1枚の網とその両端に結ばれた曳網を定めた面積を囲い込むように投入し、その面積を小さくすることで魚を網に追い込む漁法です。

1隻で行う「1隻ごち網」と2隻で行う「2隻ごち網」がある。また網の形状によって楕円形に縫い合わせ袋状にした「無のうごち網」、袋状となる部分をはじめから円柱状に作り、これに袖網をつけた「有のうごち網」があります。「無のうごち網」の使用は7月1日〜15日のわずかな期間に限られます。

【刺網】

刺網は魚の進路を遮るように網を張って、魚を網目に刺したり絡ませて獲る漁法です。刺網の形は水面近くに網を張る「浮き刺網」、海底近くに網を固定する「底刺網」、網を固定せず、海の流れや風向きにまかせて網を漂流させる「流し刺網」、魚の群れを網で囲い、棒で水面を叩いたり石を投げたりして魚を網に刺す「まき刺網」があります。

【底びき網】

石川県の底びき網は「かけ回し漁法」のことを言います。網を沈め菱形に船を走らせ元の位置に戻ったところで網を引き上げます。「かけ回し漁」は四季折々の海産物を獲る花形で、冬のズワイガニ・春先のホタルイカ・春、秋のカレイ類、イカ類、・四季を通じたホッコクエビ、ニギスと石川県民の食卓を賑わすのに事欠きません。ズワイガニの解禁日に港は一層賑わい、季節の風物詩にもなっています。

【地びき網】

船から沖合いで魚を取り込むように投入した網を、人の力や機械を使い陸に引き上げる漁法です。イワシ、サバ、アジ、タイ、ブリ、サヨリなど沿岸を回遊する魚が獲れます。昭和30年代には2千トン以上の漁獲量を記録し、沿岸での重要な漁業でしたが沖合いでの漁業の発達と資源の減少により魚が陸岸に寄らなくなり、労働力不足も重なり減少ました。しかし、観光用として活路を見出しているところもあります。

【海女】

海で素潜りをする女性漁師を海女と呼びます。石川県では輪島市海士町に約200人の海女がいます。主にアワビ、サザエ、ナマコ、ワカメ、カジメ、エゴ草などが獲れるものです。主に25mまでの岩場を漁場にしています。

【延縄】

延縄は長い1本の軸縄に釣り針のついた枝縄を適当な間隔で結びつけたものを海中へ水平方向に伸ばして使用します。海面近くで縄を伸ばす浮延縄と海底近くで縄を伸ばす底延縄があります。石川県近海では、マダイ、アマダイ、マダラ、スケトウダラ、トラフグ、タチウオなどや高級魚のアラやノドグロなどが獲れます。

【曳き釣り】

曳き釣りは、疑似餌を曳き回す漁法です。狙いの魚によって疑似餌や水深、曳くスピードを変えていきます。タチウオやアオリイカ、メジ(マグロの子供)などを狙いますが、曳き釣りの醍醐味は、シイラ、ブリ、ハガツオなど思いがけない魚がかかることです。

【定置網】

定置網は沿岸の魚の通り道に網を設置し、回遊してくる魚やイカを待ち受けて獲る漁法です。魚の通り道は魚道と呼ばれ、漁師が長い経験から見つけ出しています。網に入った魚は、生きたままなので、活きのいい旬のものが獲れます。

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