北陸で水揚げされる魚

冬の魚

【ブリ(スズキ目亜目アジ科)】

「ブリは出世魚で生まれてから成長にしたがって、次々と名前が変わります。地域によってその名前が違いますが、金沢ではコゾクラ、フクラギ、ガンド、ブリといった区別がなされています。関東では天然ブリに対する養殖ブリを称して、ハマチと呼びます。荒れた冬にはブリが大漁にとれることから、日本海で12月に鳴る雷を「ブリおこし」とも言います。暮れになると娘の嫁ぎ先にブリを贈る習慣があり、需要の多い年の瀬には天然のブリには高い値がつきます。ヒラマサはブリとよく間違えられますが違う種類の魚です。

【タラ(タラ目タラ科)】

タラといえば普通「マダラ」のことを指します。タラは年間50%ずつ体重が増加することからもわかるように、貧欲なほどの食欲を持つ魚です。寿命も10年以上と、非常に長寿の魚です。マダラとスケトウダラはマダラの方が主に市場に出回り、一般の家庭の食卓に上ります。スケトウダラはカマボコの原料としてスリ身にされます。卵巣はおなじみのタラコ(北陸地方ではモミジコ)として人気があります。石川県では昔から「七尾のタラ」と言われるほど、2月に七尾湾でとれるタラは珍重されてきました。

【アンコウ(ダアンコウ目アンコウ科)】

海底に潜み、ほとんど泳ぐことなく頭上にあるトゲ状の触手を動かし、食欲は貧欲で寄ってきた小魚を捕食します、また、七つ道具を持つといわれ、これはトモ(ひれ)、エラ、3月以降は卵でいっぱいのヌノ(卵巣)、ヤナギ(ほほ肉)、皮、キモ(肝臓)、水袋(胃)のことを指します。まず塩ゆでをしてから水にさらして臭みを抜くのがアンコウを美味しく食べるコツです。

【カレイ・ヒラメカレイ目カレイ科・カレイ目ヒラメ科】

カレイはカレイ科の海水魚の総称で、日本各地の近海にすむ定着魚です。口細カレイ、イシガレイ、ナメタガレイ、ササガレイ、スガレイなど種類も多く、土地によって呼び名もいろいろあります。ヒラメも近海性の定着魚で、普段は眼のない側を海底の砂につけて潜伏し、小魚やエビを狙って食べます。ヒラメの縁側と呼ばれて好まれるヒレのつけ根は、脂肪がのって肉が引き締まって美味です。泳ぎながら、つねにヒレを波打たせているためです。「左ヒラメの右カレイ」の言葉のように、一般に背を向こう側に置いて見た場合の眼の位置でヒラメ類とカレイ類を区別します。

【メギス(サケ目ニギス科) 】

日本海では青森沿岸から対馬周辺までの本州沿岸に広く分布しています。体調は細長く、ほぼ円筒形で、幼魚が70〜150mm、成長して親魚になると150〜190mmとなり、やや深い海底に分布します。一般には「ニギス」と呼ばれますが、キスの仲間ではありません。石川県内では「メギス」京都では「沖ギス」と呼ばれています。

【ズワイガニ(十脚目クモガニ科)】

日本海の冬の味覚を代表する「カニ」と言えば、何といってもズワイガニ。福井県では越前ガニ、山陰では松葉ガニと呼びます。ズワイガニのメスは北陸ではコウバコガニと言われ、関西ではセイコガニと呼ばれています。甲幅は約8cmとズワイガニの半分ほどで小型ですが、甲羅の中のミソや卵や子は独特の風味があり地元ではズワイガニより人気があります。 ズワイガニのオスは11月〜2月までがもっとも美味しく、メスは11月〜1月までが解禁期間で、底引き網でとれます。

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